mmayuminn’s blog

〜道端に捨てられていた空き缶を拾うように〜

夫の奥底に眠るサムライ魂

夫が前厄なので神社で厄除けをしようと言っていました。

夫は厄年など気にしないタイプ。私は気にするタイプ。

何才が厄年で・・と詳細は知らないのですが、初詣した日に厄年一覧を目にして 今年が前厄だと知り、知ったからには気になりますので厄除けに行こうと夫に声を掛けました。

夫は「行ったほうがいいかなぁ。行かなくてもいいけどなぁ。」と言いながらも私の声掛けで行く気になってくれました。

自転車で行ける距離に大きな神社があり、予約をしなくても厄除けをしてくれます。土日は混むので、平日のお天気のいい日に行こうと決めました。

 

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その日は子供たちも元気に学校・幼稚園に行き、花粉が勢いよく舞っているであろう うららかな日。

絶好の厄除け日和🌸

いざ行かん!

ということで二人で自転車を飛ばしながら氏神様である神社へ向かいます。

さすが1900年以上の歴史がある神社。いつ来ても威風堂々たる雰囲気。

境内に足を踏み入れるや否や自然と粛々とした足取りになります。

 

可愛らしい巫女さんのいる受付で厄除けの手続きを済まし、貸し切り状態の待合室でしばし待つ。

ほどなくして名前が呼ばれ、巫女さんから渡された白いタスキを首からかけた夫の後ろに続いて 私も一緒に神聖な空気が漂う拝殿に入ります。

拝殿には神職の方二人と私たち夫婦の四人だけ。

なんだか申し訳ない気持ちになりながら、拝殿中央にある祭壇に向かい正座して座り、ご祈祷が始まりました。

一人の神職の方の「頭を深くおさげ下さい」の言葉で深くお辞儀をしつつチラと横目で夫の様子を見る。

 

両手で握りこぶしを作り、正座している畳の床に拳をつき、侍の土下座よろしく頭を下げる夫。

(・・・・・!)

思わず吹きそうに。

どの時代からやってきたのか。なぜそのようなお辞儀が自然にできてしまうのか。

頭の中をぐるぐる駆け巡る突っ込みの言葉。

吹き出さずにいることが精一杯の厄払いとなりました。

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   隠しきれない武士の心